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認知症早期発見へ免許センターに看護師

 

認知症早期発見へ免許センターに看護師

高齢のドライバーに認知症の症状が出ていないか早期に発見するため、2日から熊本県運転免許センターに全国で初めて看護師が配置されました。

菊陽町にある熊本県運転免許センターでは、免許の取得や更新の際に高齢のドライバーや家族からの相談を受け付ける看護師を2人配置することになり、2日、辞令を交付する開始式が行われました。

式では、熊本県警察本部の木庭強交通部長が「高齢ドライバーは熊本でも急増している。病状をより正確に把握し、それに応じたきめ細かい対応を期待します」と訓示しました。これに対し、看護師の緒方道子さん(64)は「看護師として長年培った知識と経験を生かし、的確な相談に努めたい」と決意を述べました。

警察によりますと、熊本県では去年1年間に75歳以上のドライバーが起こした死亡事故が15件あり、このうち8件でドライバーの認知症が事故につながった疑いがあるということです。

認知症は自覚症状がない人も多く、警察は、看護師の配置によって運転免許証を更新する際に認知症の症状が出ていないか把握し、免許証を自主的に返納してもらうことなどで事故防止につなげる考えです。熊本県警察本部によりますと、免許センターへの看護師の配置は全国で初めてだということです。

引用元: 認知症早期発見へ免許センターに看護師 NHKニュース.

免許センターに看護師さんがいることで、認知症に限らず、薬物やアルコール依存症、発作の起きる病気を持つ方の自動車事故を未然に防ぐことと、早期発見によって病気の進行を防ぐことが期待できますね。
それが本人、家族、社会の利益につながるはずだと感じます。

高齢者の事故は増えているのか?

交通事故による死者数は年々減少傾向にある一方で、65歳以上の高齢者が占める割合は年々高くなっているそうです(平成24年交通事故の志望者数は約4,400人。うち、65歳以上が約半数で、過去最悪の割合を占めている〜(政府公報オンラインより)。

高齢者の交通事故死者の内訳をみると、最も多いのが歩行中の事故死でほぼ半数、次いで自動車乗車中、自転車乗用中の順。
もしも親が交通事故に遭ったら…と、不安になります。
高齢者は交通事故の被害者と加害者、どちらにもなりやすいのですから。

 

娘の意見は聞いてくれない父

一昨年亡くなった私の父が免許を返納する決断を下すのには時間がかかりました。
父の運転する車に乗った時に、あまりにも反射神経が衰えていることに驚き、嫌な汗を大量にかいたのは、さらに3年ほど前だったでしょうか。
何度も運転を止めるように話しましたが、「車が無いと買い物にも病院にも行けない」と父は取り合ってくれませんでした。
生活上の利便性、プライドの問題もありましたが、父が万が一事故を起こしたら…と思うと嫌がられても何度も話し合いを試みました。

結局、がんの手術後、体調が再び悪くなった頃に自分から「免許を更新しない」と言い出したので、ホッと胸をなで下ろしたものです。

娘の進言を なかなか取り合ってくれないのは生活全般に渡ってそうでしたが、こと、運転のことになると頑なさは相当なもので、専門家のアドバイスが欲しいと考えたりもしました。

 

専門家の客観的な判断と助言が必要な時代

超高齢化社会においては、定期的で客観的な運転能力や判断能力のチェックと専門家のアドバイスによって、高齢者本人が納得のいく決断が出来ることと、車を運転しなくても生活が成り立つインフラ整備を同時に進めていくことが大切だと思います。

社会の仕組みとしては、【コンパクトシティ】の考えかたなども含め、「少子高齢化に対応したまちづくり」を色々な方向から研究しつつ、高齢者の認知症などへのチェック機能を構築する必要性を感じます。

「いつかはおひとりさま」になる覚悟を持って、これから高齢者となっていく自分自身も、定期的な健康チェックをしていこうと思っています。

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