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山万、「高齢者見守り」開始 東芝ソリューションと共同で
不動産デベロッパーの山万(東京都中央区)は、同社が開発した千葉県佐倉市のニュータウン「ユーカリが丘」およびその周辺地域で、今年10月よりICTを活用したシニア向け在宅サービス「大人の自由時間」の提供を開始する。
同サービスは東芝ソリューション(川崎市)と共同で行うもの。元気な高齢者や、離れて暮らす子供たちに向け「安心」「健康」「便利」「楽しみ」を提供する。
具体的には(1)タブレット端末の利用状況や服薬の記録状況など、親の生活状況・健康状態を見守る子供家族がいつでも把握することができる「コミュニケーションサービス」(2)血圧や脈拍、体重などの健康データを自動的に健康管理サーバーに記録したり、予め設定した服薬時間になると通知したりする「健康管理サービス」(3)ユーカリが丘周辺の店舗や施設(約150施設)のサービス情報などの情報を届ける「ユーカリが丘アプリ」など。
ユーカリが丘は1971年に開発が開始されたもので、今年6月末の人口は1万7590人。
ユーカリが丘とは
ユーカリが丘は千葉県佐倉市に位置し、1971年から40年以上、みんなが安心してずっと暮らせる街をめざして街づくりを進めている。
「すべての世代にやさしく、安心して住み続けられる街」
「千年先までも発展し続ける街」
を実現するために、
「文化の発信」
「安心・安全の街づくり」
「少子高齢化対策」
「環境共生への取り組み」
「高度通信技術の導入」
という5つのコンセプトに沿って街づくりを推進しているとのこと。
「住人」「佐倉市(行政)」「山万(「街の成長管理」型ディベロッパー)」の三者がひとつになって、協力しながら、「日本一豊かな街」づくりを目指しているそうですが、はじまりは民間企業が本来行政が行うべき仕事も行って開発をしてきた地域で、現在も整備・開発が進んでいるようです。
開発を一気に行わない、住民も一気にではなく、徐々に流入させることによって民間企業には珍しい、長期間の開発・管理・運営が可能になっている様子。開発地域が残されているうちは現状のビジネスモデルが継続されるのでしょうか。
さて、そんな民間主導で開発されてきたユーカリが丘でスタートした、シニア向け在宅サービス『大人の自由時間』とはどんなサービスなのでしょう?
シニア向け在宅サービス『大人の自由時間』とは?
健康シニアおよび離れて暮らす子世代を対象に、「安心」「健康」「便利」「楽しみ」を提供するサービス。
(東芝シューション株式会社と山万株式会社との共同開発)
ユーカリが丘地区のサービスである「ユーカリが丘アプリ」との連携により、ユーカリが丘地区のサービスを「便利」に「楽しく」活用する仕組み。
具体的なサービスは?
(1)コミュニケーションサービス(さりげない見守りサービス)の提供
タブレット端末利用状況や、登録した健康情報、服薬の記録状況など、親の生活状況や健康状態を、見守る子供家族が把握することができる。
テレビ電話や手書きメールなど、簡単でわかりやすいツールにより、家族やシニア間のコミュニケーションを活性化。
(2)健康管理サービスの提供
Bluetooth®に対応した健康機器と連携し、血圧や脈拍、体重等の健康データを手間なく自動的に、安全な健康管理サーバーに記録することができる。
服薬時間を設定すると薬の時間を知らせ、飲み忘れを防止できる。
(3)生活の楽しさを向上させる『ユーカリが丘アプリ』と連携、各種サービスの提供
『ユーカリが丘アプリ』は、ユーカリが丘周辺地区の加盟店・施設(約150施設)のサービス・お得情報などを住民・利用者に届ける山万株式会社のサービス。
ユーカリが丘地区や業界大手企業との連携により、エンターテイメント、旅行などの最新コンテンツやサービス・商品情報を受け取れる。
(4)地域社会と連携した生活支援サービスの提供
ユーカリが丘地区のサービス企業と連携し、食材・生活用品などを取り寄せることができる。また、地元のポイントカードとの連携も検討中。
生活に役立つ地域情報や最新ニュース、防災情報などを、テキストと音声で繰り返し自動再生。
ということです、なるほど。
高齢者世帯と子世代をつなぐサービスとのことですが、医療機関や介護事業者との連携も進んでいけば単身高齢者世代へのサービスとしても利用でき、おひとり様の将来への安心度もアップするのでは?
これらのサービスがうまく機能すれば、他地域や行政にとっても良い参考になりますね。
今後の動きを見守りたいと思います。