(画像はイメージです。本文とは無関係です)

[認知症の不安]、受診必要? 前段階からの治療、効果的

先日、市役所から「元気度調査」が届き、回答しました。その結果、「認知症の不安がある」と判定されました。確かに、多少の物忘れは感じていますが、身の回りのことは自分でできます。このような場合でも病院で診てもらったほうがよいのでしょうか。(福井市 66歳男性)

 

[お答えします] 伊藤達彦・福井県立すこやかシルバー病院院長前段階から治療を

年を重ねると物忘れを感じる方は多いと思われます。しかし、それを年齢のせいと放っておくことは賢明とはいえません。

福井県では、認知症の早期発見と早期支援を目的に、認知症検診を行っています。認知機能に関する質 問でいくつかの要注意項目が該当し、機能低下が疑われると判定された方には、医療機関への受診を案内することになっています。おそらく今回の案内はそのこ とではないでしょうか。

認知症は、正常に発達したさまざまな精神機能が慢性的に衰えたり、失われたりすることで、日常生活や社会生活が 営めない状態をいいます。▽新しく経験したことを覚えていられない、同じことを繰り返す(記憶障害)▽今がいつでどこにいるのか分からない(見当識障 害)▽手順良く計画的に行動できない、二つ以上のことが重なるとうまくできない(理解・判断力の低下)-などの中核症状がみられます。

治療で治る場合や一時的な症状の場合もあるので、早く受診をすることが重要です。近年、軽度認知障害という用語が、アルツハイマー病など認知症の前段階を 意味する状態として使われます。この状態で早期に診断し治療を始めることで、その後の病気の経過に影響することが分かってきました。アルツハイマー病では 薬で進行を遅らせることができ、早く飲み始めると健康な時間を長くできます。

 

運動、趣味、食生活で物忘れ予防

物忘れの予防には、四つのポイントがあります。(1)生活習慣病の予防と治療(2)ウオーキングなど無理なく続けられる運動の習慣化(3)音楽や絵画、園芸やおしゃべりなど楽しい活動(4)食生活の見直し-です。

いろいろな食材を腹八分目に取り、塩分を控えめにすることが大切です。特にビタミンE群の多いカボチャ、ホウレンソウや、魚に多く含まれるDHAやEPAという不飽和脂肪酸を取るとよいでしょう。

認知症初期の診断は難しく、高度な検査と熟練した技術が必要です。少しでもおかしいなと感じたら、まずはかかりつけ医に相談することをお勧めします。

 

引用元: 「認知症の不安」、受診必要? 前段階からの治療、効果的 特集・福井のドクター相談室 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト.

 

この記事を読んで、福井県では認知症検診をやっているのだと初めて知りました。

 

質問者は「認知症の不安があると判定されたが、病院で診てもらったほうがよいか」と質問をしていますが、認知症の自己判断は難しいですよね・

【新しく経験したことを覚えていられない】

【同じことを繰り返す(記憶障害)】

【今がいつでどこにいるのか分からない(見当識障害)】

【手順良く計画的に行動できない】

【二つ以上のことが重なるとうまくできない(理解・判断力の低下)】

というのが基本的な症状だという記載がありますが、いくつかのことは47歳の私でも能力が落ちていることを感じ始めています。(早すぎでしょうか?)

 

初期段階での発見が大切だということを考えると、すぐに受診しないと検診の意味も薄れるというものです。

 

物忘れの予防のポイントとして、
(1)生活習慣病の予防と治療
(2)ウオーキングなど無理なく続けられる運動の習慣化
(3)音楽や絵画、園芸やおしゃべりなど楽しい活動
(4)食生活の見直し

とあります。
「わかってはいるけど、これがなかなか難しい…」
という声がアチコチから聞こえてきます。

 

生活習慣を見直す機会にするためにも、全自治体で導入してほしい検診です。今後「おひとり様の老後」を迎える方が増えるのですから、認知症の早期発見は力を注ぐべきポイントではないでしょうか?

 

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