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セブン-イレブン、個人宅にご用聞き-モバイル端末活用、対象商品拡大
セブン-イレブン・ジャパンは加盟店がモバイル端末で個人宅にご用聞きする取り組みの実験を始める。現行の加盟店がグループのセブンミールサービスが展開する弁当や総菜などを宅配する仕組みを拡大、モバイル端末ではセブン―イレブン店頭で扱う弁当や総菜、日用品などばかりでなく、グループの百貨店やスーパーで扱う商品なども対象に加える見通し。
ご用聞きの進化版できめ細かく店舗の商圏を開拓
モバイル端末を使ったご用聞きは今年から50―150店単位で開始する見通し。対象商品は現在検討しているが、セブン―イレブンの弁当や総菜などのほか、そごう・西武で扱うような非食品も対象とする。加盟店で比較的来店客の少ない時間に従業員などが個人宅に出向き、モバイル端末を使い顧客とコミュニケーションをとりながら実際の画像などをみせながら、買い物を進めるといった展開を想定している模様だ。 (以下略)
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「ご用聞き」って昭和の響きですね。 若い人には馴染みのない言葉でしょう。
全く知らない企業のスタッフが突然自宅に尋ねてきたら警戒するでしょうが、「駅前のセブンイレブンですが、何かお入り用の物はございませんか?」と言われたら、「試しに重い物でも買ってみようか」と心は動きそう。
グループ内の百貨店の商品も対応可能だとしたら、百貨店の売上げにも多少は貢献するのでは?
人口20万弱の地方都市に住んでいた私の父も「お歳暮を贈るにも車の免許を返納したから、買いに行けない。近くのスーパーじゃなあ…」と悩んでいたことを思い出すし…。
「人混みが嫌で…」という高齢者の声も幾度となく聞いたことがあります。(勿論、「デパートの催事大好き!」というパワフルな方も多くいらっしゃるけれど)
若い層では【ネットスーパー】も便利に使われ始めているようですが、高齢者層には登録や注文のハードルが高いでしょう。そこを補完するための取組みなのでしょうか。
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また、以前「ローソンが高齢者を支援するコンビニの展開を行う」という記事も書きました。
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セブン-イレブンも実店舗での売上げ減を補いつつ、介護関連事業への足がかりも作ろうという狙いなのかと想像してしまいます。
いずれにしても、企業の高齢者を取り込む努力が、買い物難民化している高齢者の利便性を向上させ、さらに健康や孤独死のリスクを減らす一助になれば言うこと無しだと思います。
ただ、サービスを提供する側の大変さというのは想像がつきますので、この実験がどんな風に本サービスに繋げられるのかを、期待を持って見守りたいと思います。