(画像はイメージです。本文とは無関係です)

 老眼鏡を作ろうと思ったのは… 

最近、やや遠くを見ていた直後に、すぐ近くを見ると小さな文字が見えにくく感じていました。

 

同年代の同僚は元々目が良いため近くを見る時だけ リーディンググラスで対応しているようでしたが、私は近視・乱視が長年あり、ずっとメガネ着用。最近老眼が進んできたので、手元の小さな文字はメガネを外して見るしかない状態。

不便だし、みっともないと感じでいたのです。

 

さらに、自宅で本を手前に置きながらPCモニターを見つつ、時々手元のキーボードに目を落とすと、手元がボケる上に目が疲れて作業が長く続けられない…。

「もうダメだ!メガネを作ろう!」

と決めたのは良いのですが、以前、夫が遠近両用メガネを作って失敗し、
その後、中近両用を作り直して結構な出費になったことを思い出しました。

「遠近じゃなく、私も中近かな?」そう考えつつめがね屋さんへ出向きました。

 

失敗したくないからジックリ検査をしてくれることを期待して、旧来のめがね屋さんへ

最近はレンズとフレームがセットで数千円で作れるという(破格!)メガネチェーンで作っていましたので、昔から駅前にあるようなチェーンのメガネ店に久しぶりに足を踏み入れました。

店内に入ると…「あれ?フレームが少ないかな?フレームの選択が限られる…?」「若い人に受けそうなフレームがあんまり無いかな?」という印象。

でも中近のレンズを作りたいと切り出し、「フレームは限定されますか?」と訊ねたところ、大きさが限定され、選択肢はさほど多くなさそう。

遠近両用や中近両用レンズを作る場合、小さいフレームは遠から近への度数の変化が急になったり、どちらかを小さい領域でしか入れらず、あまり意味がないため薦められないとのことでした。

 

フレームはさておき、まずは目の状態をチェックしましょうということで、久しぶりにじっくり視力の検査を受けました。かつて受けたことのある検査の他に、「こんな検査もあるんだ、最近は」と面白く感じました。
検査後に説明を受けたときに、「眼年齢」という項目があって、かなりドキっとしましたが、結果は実年齢より3歳くらい低い数字でホッとしました。

検査を担当してくれた方は「手元が見にくいと言うことでしたら、自分は中近よりも近々か、リーディンググラスを薦めています」とのことでしたが、私はメガネをマメに掛け替えるのは鬱陶しいと感じ、外出用、自宅用くらいの掛け替え程度に抑えたいと思っていました。

 

また、仕事の仕方の状況(モニターを見る、手元を見る)という仕事の特性を説明したところ、「どこの見え方を優先し、どこを捨てるのかのバランスの問題なので、検査をした後、実際に近々の見え方と中近の見え方の比較をしてもらいましょう」ということに。

 

やっぱり老眼鏡は作った方がいいの?

そもそも老眼ってどういう現象なのでしょう?

眼の中にはカメラのレンズに相当する水晶体というものが存在し、その「弾性が低下」してくるのが原因だそうです。

水晶体は、ゼリー状の成分で出来ていて、遠くを見る時には厚くなり、近くを見る時には薄くなることで、網膜に焦点を結べるようになっているとのこと。お肌もコラーゲンが減ってシワやたるみが見られるようになりますよね。それと同じようなことが目にも起き、水晶体の老化(弾力が失われて硬くなる)を引き起こしているわけです。

他にも毛様筋の衰えや、瞳孔が加齢とともに縮小していくことで、手元の視力低下や色を見分ける能力も衰えることがあるそうです。

この衰えは誰にでも起こるため、手元30㎝ほどを見るのに必要な水晶体の弾性が失われたときにはメガネで補ってあげる必要があるようです。

 

「老眼鏡は加齢に伴って失われた能力を補ってあげるものです。それによって生活がしやすくなることが重要ですし、近くを見るのが多い生活か、遠くを見ることが大切な仕事か、それによってもどんなレンズを作るのが良いかは違ってはきます。ただ、老眼鏡をかけると老眼が進むっていう都市伝説めいたものがありますが、そんなことはありません。老眼が進んだことで、メガネのせいだと思われてしまうのだと思います。見えにくくなったら作り直す必要もありますよ」

 

「お客様の場合は比較的頻繁に作り直す必要が出てくるかも知れません」という説明に少しだけ気が重くなりましたが、加齢に伴っての変化です。ある程度は受け入れるしか無いのでしょう。
「はい、マメに作り直すようにします」と覚悟を決めました。

 

老眼鏡を作るタイミングは?

50歳間近になって感じるのは「歳を重ねると身体のメンテナンスに費やす時間とお金が増えるんだな」ということ。

身体や美容の面では年齢と共に出費を増やしていく女性が多いと思いますが、眼も同じくメンテナンスが必要なんですね。

 

個人差はあれど、一般的に40歳過ぎからから老眼の症状が出始めるそうです。
目から30㎝くらい離した本や書類を見たときに、ピントが合わない。少し遠ざけると見えるようになる。
そんな場面に気づいたら検査してみた方が良いとのこと。

老眼鏡をかけ始めるタイミングが、遅れれば遅れるほど目に負担がかかってしまうそうです。

本来眼は遠くを見るために出来ていて、近くを見ることは負担が大きいという話があります。(狩猟時代は遠くのものを認識することが必要だったからとか)

最近は「スマホ老眼が若い人にも増えている」などと耳にしますが、パソコンやスマホで近くを見ることが多い場合、特に早めの対処が眼への負担を軽減することにつながるのかもしれません。

 

遠近・中近・近々の見え方の違いは? 私はどのタイプを選んだか

新聞などを使ってどのくらい離した位置でどう見え方が変わるか、実際にレンズを変えて見せていただいたところ、私にとっては中近のレンズが合っているように感じました。

これは生活や仕事の特性によって個人個人で大きな違いがあるでしょう。もし、どのタイプがよいか悩んだら実際に見え方を試すのがよいかと思います。 

 

中近両用メガネをかけて1週間くらいたった時点の感想を後ほどアップしようと思いますが、しっかりした検査を受けられたことにはこの時点で満足しました。

割引クーポンを利用しても50,000円を超える出費(ブルーライトを軽減するコートや諸費用を含んで)。「使えないメガネになってしまったら嫌だな」という不安と、眼の疲れが軽減されて仕事が捗るようになるといいな…という期待を胸に、仕上がるまでの1週間後を待つことにします。

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