(画像はイメージです。本文とは無関係です)

健保料 健康なら安く 厚労省が新制度、医療費抑制狙う

厚生労働省は特定健診(メタボ健診)の数値が改善した人などを対象に公的医療保険の保険料を安くする仕組みを作る。健康づくりに励んでもらうきっかけにする。糖尿病などの生活習慣病にならない人を増やして医療費の伸びを抑えたいと同省は期待している。 厚労省は審議会を開いて新しい制度の仕組みを19日から議論する。来年の通常国会に保険料を安くできる法案を提出する。健康保険組合側のシステム対応が必要なため、2016年度以降に実施する健保が多そうだ。 対象は大企業の健康保険組合、自営業らの国民健康保険、中小企業の全国健康保険協会(協会けんぽ)で、各健保が希望すれば保険料を安くする仕組みを導入できる。今の仕組みでは、健康保険組合の加入者は健康な人もそうでない人も同じ保険料率となっている。 メタボ健診で血圧、血糖などの数値が良くなった人が候補となる。もともと健康な人は数値の改善が難しいので、代わりにお金やスポーツクラブの利用券などの給付を検討する。例えば、1年間病院に行かなかったら1万円分を支給する方法などが考えられる。 メタボ健診を受けない人の保険料は変わらない。お金や利用券の給付も受けられないようにして、メリハリをつける。

引用元: 健保料 健康なら安く 厚労省が新制度、医療費抑制狙う  :日本経済新聞.

今回検討される「健保料 健康なら安く」という仕組みですが、健康な人に対して、「若い頃から病気になりにくい身体作りを」という意識を植え付けるためには良いかもしれませんが、もともと病気を患っている人、その家族にとってどうなのか? より負担感が増さないかという懸念があります。

また、各健保組合が導入を希望したうえで、システム対応に必要な経費もかかり、スポーツクラブの利用券や現金を支給する経費も結構かかりそうな…。

しかも、厚生労働省の発表では【生涯に使う医療費の平均が2300万円】と言われていて、その半分は70歳を超えてから使っているというデータもあるそうです。だとしたら、医療費の抑制効果が現れるには時間がかかりそうに思いますが…どうなのでしょう?

 

厚労省は審議会を開いて新しい制度の仕組みを19日から議論するそうですが、もっと大きな枠組みで社会保障制度をしっかり見直さなくてはいけない時期に来ていると思います。

 

追記 病院で無駄な薬を出さなくても経営が成り立つような診療報酬体系も考えなくてはいけませんし、患者側の意識改革も必要でしょう。 不要な薬は断る、無駄に病院に行かない。

(先日慢性病のチェックで耳鼻科に行きましたが、効かないことが経験上わかっているお薬を断ったら、診察室に微妙な空気が流れました…)

 

財政破綻した夕張市の事例ですが、

「医者が医療崩壊をすすめてどうするんだと。僕も思います。僕も本当は医療崩壊をすすめたいわけではありません」 「近くに総合病院があるということよりも、市民が意識を変えるってことが、病院があること以上に価値があることだと僕は思います。」

と話す医師のTED動画、興味深いです。 ↓

病院がなくなっても幸せに暮らせる! 夕張市のドクターが説く、”医療崩壊”のススメ

市の財政破綻により市立病院が無くなり、街から 救急病院が消えた夕張市。高齢化率45%のなか悲惨な現実が待ち受けるかと思われたが、結果はその真逆だった–。 死亡率、医療費、救急車の搬送回数、全てが下がったマジックの背景を、夕張市立診療所で院長を勤めた森田洋之氏が明かしました。 (TEDxKagoshima2014 より) 【スピーカー】南日本ヘルスリサーチラボ 夕張市立診療所 前院長 森田洋之 氏 【動画もぜひご覧ください!】Hiroyuki Morita/TEDxKagoshim

引用元: 病院がなくなっても幸せに暮らせる! 夕張市のドクターが説く、”医療崩壊”のススメ | ログミー[o_O].

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