(画像はイメージです。本文とは無関係です)

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ローソンのキャッチコピーは『あなたのマチの“ほっ”とステーション』だと思っていましたが、2013年10月に「マチの健康ステーション」へと変わっていたのですね。

今度は介護コンビ二を展開するそうです。

ローソン、コンビニで介護支援 ケアマネ配置 運動指導も

ローソンは高齢者や居宅介護者を支援するコンビニエンスストアを2015年から出店する。昼間はケアマネジャーが常駐し生活支援の助言をしたり、介護に必要なサービスや施設の紹介・あっせんをしたりする。

高齢者が集うサロンのようなスペースを設け、健康維持に必要な運動の機会も提供する。高齢化が進む中、身近なコンビニの役割をもう一段広げる。 埼玉県を中心に老人ホームなど介護福祉サービスを手掛けるウィズネット(さいたま市)が、フランチャイズチェーン(FC)加盟店となり、1号店を埼玉県川口市に15年2月に開く。

ウィズネット以外の介護事業者とも組み、まず3年で30店出し、以後は順次増やしていく考えだ。 コンビニでは介護事業者の抱えるケアマネジャーが、必要に応じて入浴などのデイサービスや有料老人ホームといった施設を紹介する。2号店以降はフィットネスクラブ大手のルネサンスと協力し、店内に運動をする場所も確保。健康状態に即した運動の指導も計画している。

商品面ではつえやオムツなどの介護用品の見本やカタログを置いて注文を受け、店頭で受け取れるようにする。ウィズネットの高齢者向け弁当宅配サービスを使い、ローソンの通常の商品も宅配してもらう。

引用元: ローソン、コンビニで介護支援 ケアマネ配置 運動指導も :日本経済新聞.

高齢者や居宅介護者を支援する目的とのことですが、 コンビ二ってこれまでのターゲットである「若者」から 軸足を「高齢者」に変えていっているのでしょうか?

下に貼ったのは日本のコンビ二最大手であるセブンイレブンの【来客年齢改装比】です。   50歳以上の比率を見ると、 1989年度、9.0% ↓ 2013年度は30%   随分と増えていますね。24年間で3倍強の増加ですか。 単純に考えてみて、1989年に25歳だった人が、 2013年には49歳になっているわけで、 自分が若い頃から通っていれば、その変化も楽しみながら利用し続けるでしょうね。 (今のコンビ二のサービスって多様化してますから)

一方で、若い人達の感覚やライフスタイルが変わっているということもあるでしょう。 給料が減っている昨今、食費も出来るだけ安く上げようということになります。 若者が減っているというのが大きいでしょうが。

さらに、グラフの下部には日本の人口構成比も載っているのですが、 50歳以上は44.8%、人口のほぼ半分に達しているわけで、 ここをターゲットにしないと売上げは伸びていかないということですね。

出展:Garbage NEWS.com「コンビニ来訪客の世代分布をグラフ化してみる(2014年)(最新)

ローソンの介護コンビ二では、

  • 昼間はケアマネジャーが常駐し生活支援の助言。
  • 介護に必要なサービスや施設の紹介・あっせん。
  • 高齢者が集うサロンのようなスペースを設ける。
  • 店内で健康維持に必要な運動の機会も提供する。
  • 健康状態に即した運動の指導も計画している。
  • 商品面ではつえやオムツなどの介護用品の見本やカタログを置いて注文を受け、店頭で受け取れるようにする。
  • ウィズネットの高齢者向け弁当宅配サービスを使い、ローソンの通常の商品も宅配してもらう。

というサービス内容が予定されているようですが、 今回の発表では埼玉県を中心に老人ホームなど介護福祉サービスを手掛けるウィズネット(さいたま市)が、フランチャイズチェーン(FC)加盟店となり、1号店を埼玉県川口市に15年2月に開くそうです。
(2号店以降はフィットネスクラブ大手のルネサンスと協力し、店内に運動をする場所も確保)

※【介護・地域包括ケアの情報サイトJoint】によると、1号店は2015年4月にオープン予定のようです。↓
http://www.joint-kaigo.com/social/pg1091.html

商品の提供以外の専門分野はアウトソーシング、あるいは連携して展開していきつつ、 高齢者のローソンファンも増やそうという目論見なのでしょうか?   難しそうに見えるのは人材確保ですね。 コンビニでは介護事業者の抱えるケアマネジャーが、日中対応するとのことですが、 人材不足の介護業界ですから。

そのあたりがうまく行けば…と私の妄想は広がります。 高齢者への情報発信基地であったり、 新しい製品(PCやタブレットに代わるモノや、介護・癒しロボット)の使い方を教わったり、 認知症の初期段階での発見ができるような端末を置いたり…。 病院の待合室で井戸端会議をする代わりに介護コンビ二に集う…。

国の財政が厳しいこともあって、「施設介護」から「在宅介護」重視へという流れが強まっているなか、 「おひとりさま」の増加で孤立する高齢者が増加することも予測されます。 コンビ二業界がどんな新しいインフラを作れるのか、2015年で誕生40周年のローソンがどんな「マチの健康ステーション」を展開させるのか、期待して注目したいと思います。

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