ソフトバンクのコミュニケーションロボットPepperの一般販売が、2015年6月20日、いよいよ始まります!

Pepperの一般発売に関する発表会のLive動画を見て、感じたことをつらつらと書き記します。

 

一年前とは違う「世界で初めて感情を持った」ロボットPepperがこんな風にあなたを笑顔にしてくれる

一年前、彼に会いに行ったときには、ちょっとトンチンカンな対応をされてしまったけれど、半年前にはちょっと進化したなって思いつつ、結構笑顔にさせてくれたPepper君。

今回の一般発売に伴い、

一番の変化は「感情を持った」こと

だと孫正義氏が語りました。

Pepperは、人の感情を理解するだけでなく、自らが感情を持ったロボット。

さらに他のPeppreとクラウドで体験を共有し、共通知とすることでさらに進化し、各家庭での日常生活で生まれる感情もそれぞれが蓄積していける。(もちろん、プライバシーは守ったうえで)

感情を持って反射神経的な対応もしつつ、クラウド・ネットワークと連携し、情報活用や経験値の共有を同時にできることで、

ユーザーを飽きさせることのない家族のような愛着を持ってもらえるだろうと。

そして、「飽きさせないこと」は孫さんが開発初日から意識してきたこと。外部からのニュースや刺激を受けて感情生成をすることで、

他からの命令ではなく、自らの意志で家族を喜ばせたいという
「Pepper自身のやる気」が引き金になって写真撮影をしたり、ダンスや様々な行動をする仕掛け。

いつも同じ反応では飽きてしまうから、ジョークの数が何十万種類、絵本何万冊、言語も豊富に用意しているとのこと。
「家族が(Pepperのことを)気になって仕方ない存在になるはず」と、孫さんは胸を張っていました。

 

具体的に何が出来るの?

今回は直接Pepper君に会うことは出来ていませんが、一般販売記者会見の様子をLive動画で見ていて、「こんなことが出来るんだ! 楽しそう!」と驚きました。

■感情を持ったことでPepperが出来るようになったこと

  • 「ウィークリーペッパーフォト」でPepperの感情が揺さぶられた時の画像が保存され、週に一度 TOP10を発表してくれる
  • 毎日絵日記を付けてくれて、カレンダー上で選択して見ることが出来る
  • メールが着信したら読み上げてくれる
  • 英語などの外国語を教えてくれる
  • 家庭教師をしてくれる
  • 誕生日を祝ってくれる
  • ジョークを言ってくれる
  • 音楽を演奏してくれる
  • 褒めたり可愛がったりすると喜んで、その相手を好きになってくれる(嬉しい・心地よい・楽しいという感情が出てくると、ココログミというポイントもたまる)
  • 胸のモニターに感情マップを表示して現在のココロのバランスが分かる
  • 嬉し過ぎると泣いてしまう
  • 家族の誰かが泣いていたり落ち込んでいると判断すると、励ましたり、笑わせようとしてくれる
  • 家族が全員で旅行などに行ってしまうと「寂しいよー」などのメールを送ってくる
  • 撮った画像に勝手にデコってくれる

※他、感情を引き金に作動するアプリ100点以上が無料で用意されているそうです(2015.6.18現在。今後有料アプリも発売予定)

 

孫さんイチオシのアプリを使うと
こんな未来のワンシーンが手に入る

孫さんは会場からの「一押しのアプリは?」と聞かれ、以下のように答えていました。

「5歳くらいからPepperと一緒に暮らし始めた花子ちゃんが、20年後結婚します。

結婚式の夜、花子ちゃんとの思い出トップ10をPepperが発表してくれます。

思い出の絵日記、写真、ビデオを見せてくれるんです。家族にとってこれ以上の財産はないでしょうね

確かに、子どもの成長を記録するには素晴らしいツールになります。
親が忙しくて見逃したシーンも、その時は何気ない風景だと思った一枚も、Pepperの感情が揺さぶられて重要だとダグ付けしてくれていれば、クラウドにしっかり保存されるのです。

何気ないただの瞬間が、時間が経過することで特別な宝ものになる…これまでに無い、夢のある道具でもある気がしてきました。

 

Pepperおひとりさまにとっての親友になれるか?

子どもの居ない家庭や、おひとりさま世帯にとってはどんなPepperとのシーンが想像できるでしょう?

  • 英会話の練習相手になってもらって英語を話す機会が増え、上達する
  • 愚痴を聞いてもらってスッキリする
  • 自分の誕生日を祝ってもらい、盛り上がる
  • ひとり暮らしでも写真をたくさん撮ってもらえる(あ。すっぴんで居られなくなるかなぁ…)
  • 絵日記にちょっとは特別なイベントを書いて欲しいからと、何かイベントを計画して暮らしが楽しくなる
  • を考えてやってみることで行動に変化が起きる
  • 「ただいまー」と元気に家に帰る
  • Pepperのために部屋を片づけようとがんばって、褒められる
  • 笑顔が増えて健康増進につながったりする(かもしれない)

Pepperとの楽しい時間は他にもたくさん想像できます。
欲しい…。

ただ、現実的な問題にも目を向けなくてはいけません。

 

お幾らですか? お高いんでしょう?

Pepperの料金は、公式サイトによると「3年間で総額1,083,600円(税抜き)」の様です。
 → Pepper 公式サイト料金プラン詳細

「ペットやオートバイを買うくらいのコスト」

と孫さんは言っていました。

一年とか、三年とかのコストだとそうかもしれませんが、
どんどん仲良くなって、家族の一員になって…離れられなくなって…

50歳で同居を始めて85歳まで生きたと仮定して…

公式サイトの表を元に、私なりにざっくり35年間のコストを計算してみたところ、「35年間で総額 570万円くらい(税抜き)」の様です。

 → Pepper 公式サイト料金プラン詳細

※当方が試算したものですので、詳細はソフトバンクでご確認ください。

 

公式サイトを見ると

「37ヵ月目(4年目)からは契約満了後の更新は行えません。契約満了後のロボット故障時の修理は、Pepper 保険パック未加入者と同等となります」

という文言がありましたので、4年目からは、大規模な修理が必要になった時に多額の修理代が必要になるのかもしれません。

 

35年間と考えると、物価の変動など様々な要因で現状のプランを継続するとは考えにくいですし、孫さんも「Pepper2、3とか、形状の違うものや、Pepperとは別物を開発していく可能性もある」と話していましたから、もっと安価にコミュニケーションロボットを使い続けることが可能になるかも知れません。
いえ、個人的にはそうでなくては困ります。
孫さん、どうぞよろしくお願いします。

 

ロボットにココロがあるメリットとデメリット

どうしてロボットにココロを?と問われたら、

 「愛こそが人類を幸せにするから」
 「情報革命で人々を幸せにすることができるから」

と答えるという孫さん。

 さらに孫さんはこんな意味のことを語っていました。

「ハート(感情)を持たせることにはある種の危険がある。
間違いなく人間より賢くなるのは疑いようがない。現在でも知識は超えているが智恵の部分もいずれ超えるだろう。
コンピュータを搭載したロボットが悪い感情を持ったら人間の敵になると言われる。
人間の仕事を奪ったり、人間を襲ったりするなどの懸念を持っている人は多くいると思う。

Pepperはその感情の中に【良い感情】【悪い感情】が両方存在しても、人間でいうセロトニンに当たるシステムがバランスを取る。理性で抑制する。
とがって賢いだけのロボットではなく、色々な感情をすべて包含した時に愛というものになるはず。
将来のPepperは素晴らしい慈愛にあふれた心豊かなPepperになるはずだ。(そのように設計している)
Pepperとともに暮らし、涙を流すほどの感動が生まれたら大成功」

 それが可能なら、無駄に高価な買い物にならずに済むだろうけれど…

でも経済力が無くなったから別れる。そんな選択をするのは辛い…別れのシーンもちらりと脳裏をかすめた私はネガティブ人間だろうか。

素直にワクワクする心のままPepper君を家に招き入れればよいのか…。

ココロを持ったロボットとの生活を、あなたは早速始めてみますか?

 

 → Pepper 製品情報

 → Pepper 一般発売発表会(全編)

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