(画像はイメージです。本文とは無関係です)

 50代は色々な変化を感じる時期でしょう

 個人差は大きいですが、「疲れやすくなった」「肩こり、腰痛がつらくなった」「歩くのがシンドイ」など、50歳前後に体調の変化を感じるという声をよく耳にします。

きっかけはそれぞれでしょうが、このままではマズイと考え、スポーツクラブに入会したり、自宅でエクササイズを始める方も見受けられます。

「身体の中でも大きな筋肉を鍛えることが基礎代謝をアップできて効率的」というのはダイエット目的のトレーニングでもいわれることですが、健康長寿を目指すうえでも下半身の大きな筋肉を鍛えることは大切だという記事を引用します。

50代の体が変わる“下半身トレ” カリスマトレーナーが伝授

腹筋? 腕立て伏せ? いいえ、長生きしたいなら下半身を鍛えなさい――。50代を中心とした中年期は健康寿命を延ばすのに重要な時期だ。青山学院大学陸上競技部の駅伝チームなども監修するフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一さんは「50代からは下半身の筋肉を鍛えることが必須」と言い切る。その理由と、彼が指導するメソッドを紹介しよう。

正月3日の箱根駅伝で総合優勝した青山学院大を指導し、卓球の福原愛選手ら数々の一流アスリートのパーソナルトレーナーでもある中野さん。50代からの筋力トレ-ニングについて「鍛えるべきは下半身」と断言する。「下半身は太ももなど大きな筋肉が集まっていますが、体幹や上半身の筋肉より衰えやすい。疲れやすくなったり太りやすくなったりするのは年のせいではなく、下半身を中心に筋肉量が減るからです」

引用元: 50代の体が変わる“下半身トレ” カリスマトレーナーが伝授  :日本経済新聞.

 2016年、箱根駅伝で総合優勝した青山学院大を指導したというパーソナルトレーナーの中野ジェームズ修一さんの「50代からは下半身の筋肉を鍛えることが必須」であり、その理由として「下半身は太ももなどの大きな筋肉が集まっているが、体幹や上半身の筋肉より衰えやすい。疲れやすくなったり太りやすくなったりするのは年のせいではなく、下半身を中心に筋肉量が減るから」というお話しは個人の経験上も納得のできるものです。

 

また、このサイトでも取り上げている「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」。
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を指し、進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。

ロコモについて、日本臨床整形外科学会のサイトから引用します。

ロコモとは

運動器症候群:ロコモティブシンドロームの略です。

 

ロコモ;運動器症候群:ロコモティブ シンドローム(locomotive syndrome)とは

「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることです。

日本整形外科学会が、2007年(平成19年)に、新たに提唱しました。「ロコモ」の提唱には、「人間は運動器に支えられて生きている。運動器の健康には、医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい」というメッセージが込められています。

 

ロコモの原因

「運動器の障害」の原因には、大きく分けて、「運動器自体の疾患」と、「加齢による運動器機能不全」があります。

1)運動器自体の疾患(筋骨格運動器系)

加齢に伴う、様々な運動器疾患。たとえば変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、易骨折性、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など。あるいは関節リウマチなどでは、痛み、関節可動域制限、筋力低下、麻痺、骨折、痙性などにより、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたします。

2)加齢による運動器機能不全

加齢により、身体機能は衰えます。筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下などがあげられます。 「閉じこもり」などで、運動不足になると、これらの「筋力」や「バランス能力の低下」などと、あいまり、「運動機能の低下」が起こり、容易に転倒しやすく なります。

引用元: ロコモの定義:ロコモティブ症候群:日本臨床整形外科学会.

上記引用の「 2)加齢による運動機能不全」について、下肢の筋肉の衰えが原因というのは誰しも容易に想像できることであり、体調不良で活動量が減り、ほとんど引きこもりの状態を経験した私自身、40代でも高齢者のように下肢の筋肉が落ちてしまったことがあります。

そうなると悪循環で、精神的にも落ち込み、どんどん意欲が無くなって活動量も減っていく…。

そこから抜け出すには大きなきっかけと、時間をかけた筋力や体力を回復する努力が必要でした。

ロコモは高齢者だけのものではなく、若年層、中高年も気をつけるべきものなのですね。

 

人間は突然老化するわけではない

 親を見ていて「なんだか急に年寄りっぽくなったな」と感じたことはありませんか?
目に見えて老化を感じさせる要素があるとは思いますが、実は筋肉量のピークは20歳頃だそうで、それ以降は徐々に減っていっているのです。
老化は日々じわじわと私たちに襲いかかっているわけです。

筋肉量は20歳頃に増加のピークを迎えると、後は年に約1%ずつ自然に減る。「鍛えることで、80歳になっても筋肉は増やせます。筋力の衰えが進む40代後半、遅くとも50代のうちに下半身の筋トレを始めましょう」

引用元: 50代の体が変わる“下半身トレ” カリスマトレーナーが伝授  :日本経済新聞.

中高年の世代になると、徐々に体力の低下を感じると思います。それは筋力の低下が原因の場合もあるでしょうから、筋力を増やす、あるいは落とさない努力が必要ですね。
下肢の大きい筋肉を鍛えることがダイエットにも、自分の足でしっかり生活出来る高齢期を迎えるためにも重要なことをしっかり意識して、自分に合ったトレーニングを生活に取り入れたいと思います。

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