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「東京スカイツリー」は2012年5月に開業して4年。今も土日は混雑している様子。
何度か出かけたことはあるのですが、夫の両親はまだ行ったことがないということで、父の日のイベントとして行ってきました。

 

80代ながら好奇心旺盛な二人なので、できるだけ興味の向くところには連れて行きたいのですが、母は股関節の手術をしているため杖を携帯、行く先には配慮が必要です。

しかも、ここ最近は慣れているはずの場所で転倒してケガをしたり、エスカレーターでの転倒という、ぞっとするような出来事もありました。
そんなこともあり、下見をしたり、下見が無理でもネット上でバリアフリー関係の情報を取ったりと、出来る限りの下準備をするようにしています。

 

今回はスカイツリーのすぐ近くから発着している水陸両用バス『スカイダック』に乗って、墨田区・江東区の街並みを眺め、中川の水上散歩を楽しみ、食事の後にスカイツリー展望台から夜景を眺めるというコースを辿ることにしました。

スカイダックがどんなルートを通って、どんな風に楽しめるかは他の方のブログに譲るとして、高齢の親と、このツアーを楽しむ際の各所での注意点を振り返ってみます。

 

まずはゆとりを持ってスカイダックに乗ろう

乗車は10分前から。20分前までにチケット発券をしてもらわないとキャンセルになるため、チケットを受け取りに私だけ早めに行きました。
(料金 大人2,900円)
夫は両親を迎えに待ち合わせ場所へ。

スカイダック・東京スカイツリーコース乗り場の最寄駅は、東武スカイツリーラインの「とうきょうスカイツリー駅」と「押上駅」(京成電鉄と東京都交通局、東京メトロと東武鉄道で同一の駅を共用する共同使用駅)の2つ。

スカイダックの乗り場までは「とうきょうスカイツリー駅」のほうが近いのですが(私の足だと徒歩3〜4分くらい)、どこから出かけてくるかによって乗り換えの回数も違いますし、乗り換えの分かりやすさ、バリアフリー度合い、歩く距離、を下調べしておくとよろしいかと思います。

 

ちなみに、googlemapで見ますと、スカイツリータウンが東西に長く横たわっている、その西側に「とうきょうスカイツリー駅」、東側に「押上駅」の出口があります。

スカイダックの乗り場は「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩3分、業平一丁目の交差点付近にありますので、「押上駅」利用の場合は時間を多めに見て、あるいはソラマチを抜けていくならより多めに時間を取っての計画をお勧めします。人の多さと買い物好きの寄り道が懸念されますので。

(ちなみに、押上駅の名称に「東京スカイツリー前」という副名称が付いています。スカイツリータウンにお出かけであれば、どちらの駅でも所要時間はさほど変わりません)

 

スカイダックは水陸両用のバスだけあって、見た目も独特ですが、シートの位置も高く、バスの外部に金属製の階段を設置して乗降客を乗せます。(小型飛行機のタラップの簡易版?という感じ?)

最初の数段分は手すりがありません。同行者の介助が難しい場合はスタッフの方が手助けしてくれます。

 

車内の様子は?

スカイダックは通常のバスよりシートが柔らかめで、お尻のあたりは深く沈み込む感じ。長年使うとへたるかな? という印象を受けました。
念のため、母にはテンピュールの「マルマルクッション」を持参しましたが、結果的にはクッションが無くても腰や股関節への影響は心配することなく、楽しめたようです。

 

スカイダックは屋根付きですが、窓にはガラスがありません。悪天候時は透明のビニールシートで窓枠を覆うようです。
窓枠、窓下もクッションの効いたシートで覆われていますので、多少ぶつかっても安心、痛くありません。
この日(6月中旬)は気温30度近くで、湿度も高い状況でしたが、走行中は風が入ってきて心地よく過ごせました。

以前、スカイバスに乗った時(5月初旬)には、窓ガラスはあるけれど屋根が無い、という状況で、頭が熱くて帽子が必須(飛ばされないように注意が必要)でしたが、スカイダックは頭の暑さより、サイドから差し込む紫外線の方が心配ため、日焼け止めをしっかり塗っていくことをお勧めします。

また、車内では蓋付きのペットボトル飲料は飲めますので、熱中症予防の水分補給も必要。

トイレはありませんので、事前に行っておくことも大切です。
(発着所近くに公衆トイレがあります)

 

川に入るときの衝撃は? 車中での楽しみは?

さあ、いよいよ発車です。
スカイツリーが車中からの目線で楽しめます。
進行方向右に座ると出発時から迫力のあるスカイツリーを見ることが出来ました。ただ、席はコンピュータで決められ、指定は出来ません。

とはいえ、左右どちらに座っても迫力あるスカイツリーの姿を臨めるようなルートになっていました。

錦糸町あたりを通過して、歩行者の方に手を振ったり、ガイドさんの名調子を楽しみながら、ほどなくして旧中川に到着。
これからがクライマックスです。
水陸両用バスの本領発揮の場面、川への突入ですが、水しぶきが盛大に上がる迫力についつい歓声をあげてしまいました。少々心配していた揺れや衝撃は杞憂に終わりました。

 

川を渡る風を感じながら、水上散歩をゆったりと楽しんだ後は陸上に戻り、乗客は川の駅で休憩。
スカイダックの車両は海水の混じった川の水を洗い流してもらっています。

川の駅は小さな施設で、コーヒーなどの簡単な飲み物、アイスクリーム、ワッフルや焼きドーナツ風なお菓子、土産物などが販売されています。

時間が遅かったので名物の足湯は営業終了していました。

 

再乗車後は往路とは違うルートを巡り、大島や亀戸あたりの街並みを味わいつつ、一路スカイツリーを目指します。

スカイツリーを様々な方向から楽しめ、ガイドさんの案内で街並みを楽しめて両親も楽しかったそうです。
100分ほどの道中はあっという間で、小旅行気分が満喫できます。地方への観光旅行が面倒になってきた様子の最近の両親には程よい刺激だったようです。

 

スカイツリー展望台 入場時に並びたくなければ

さて、外からスカイツリーを楽しんだ後はスカイツリーの中から東京の夜景を楽しむことにします。

今回はセブンイレブンの発券機で予約しました。
(『天望デッキ(350m)』の分は事前予約可能。『天望回廊(450m)』は天望デッキにて購入のみ)

 

「予約券あり入場口」から入場するとチケットに引き替えしてくれるので、当日券を購入する列に並ぶよりもスムーズだと思います。
(日時指定券 2,570円 当日券2,060円 いずれも大人料金 2016年6月現在) 

シネコンの発見口のような窓口がたくさん並んでいるので、2、3分も待てば発券してもらえ、エレベーターへと誘導されます。

 

スカイツリーからの夜景にテンションアップ

高速のエレベーターで『天望デッキ(350m)』へ。
エレベーターは静かで早いですが、気圧の変化に弱い私は少々耳がきーんと鳴りました。

ほどなくして『天望デッキ(350m)』に到着。
エレベーターの扉が開いて目に飛び込んでくる光景にテンションが上がります。

夜景を楽しんでいるのは若者が多い様でした。

小一時間夜景をゆっくりと楽しんだ後、さらに『天望回廊(450m)』へ。さらに1,030円の支払いが必要です。

 

100mの違いはどうでしょうか、微妙かな?夜景の見え方は少し違う感じはします。
ここで気をつけたいのは足下です。
床に勾配がついています。照明も若干暗めのため、親のペースで、寄り添ってゆっくり歩きます。

2フロアーをゆっくり見て回って時間くらいの滞在になりました。

あれはどっち方面だとか、あれは何だとか、道路、建物、橋などを見て、これまで生きてきた思い出も引き起こされてくるようです。

昼間の方がその効果は高いでしょうか?
今度は昼間に出かけていこうと思います。

 

高齢の親との外出 注意点メモ

最後に、歳を重ねて体力が落ちている親との遠出の場合は以下のことに配慮するように気をつけています。
(実の親だとつい油断して疲れさせてしまうこともあるので、今後はより気をつけようという自戒の念も込めてまとめておきます…)

 

 
  ・本人が本当に行きたいかどうかを確認する

  ・体力を考えながら移動手段やルートを考える

  ・無理の無い、時間に余裕のある計画を立てる

  ・天候や体調で当日キャンセルする気持ちの準備をしておく 

 

…………………………………………………………

※記事中に表示したテンピュールの「マルマルクッション」は自宅で愛用しています。堅い座面、柔らかすぎる座面、へたった座面の椅子に適しているように思います。
お値段は安くありませんが、丸い形状としっかりとした座り心地が気に入っています。柔らかすぎる座面に座っていると股関節がだるくなる私には手放せない愛用品です。

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